残コンフォーラム!その1: 分離させちゃうよ

 先日来ご案内しておりました。残コンフォーラムin神戸を6月30日に開催いたしました。当日は雨の後の晴天で蒸し暑さにさいなまれながらの開催になりましたが、多くのポンプ屋さん、生コン工場をはじめ販売店さんにもご参加頂きました。今回のデモンストレーションでは機材及び技術において多大なる協力を(有)大幸ポンプ興業さんに頂きました、誠にありがとうございました。

 さて、実験は生コン工場の困りものスラッジを原材料にした次世代先行材モレステを用いたものでした。通常大型ポンプ車や配管を用いた生コン打設においては直接生コンを投入すると閉塞を起こしやすい為(のどがカラカラの状態に水分なしでパンを食べるようなイメージ)モルタル0.5立方メートルを用いますが、建築物には使用してはいけないため、排出口からでてきたモルタルを取除き処分する必要があります。非常に不経済であり生コンは限られた天然資源を利用しているため環境負荷の大きな製品です、それを捨てるために使うということをいつまでも無視できません。そこで生コンと簡単に区別でき(ピンク色に着色されている為)混入を防ぐことができるモレステの登場です。モレステは60メートルの配管に対し僅か15ℓ(モレステ5キロに水10ℓ1:2の比率)!モルタルに対して極めて少量のもので本当に生コンを通すことができるのか誰もが懐疑的な眼差しを向ける中、実験開始!

 左の写真を見て頂ければポンプ車のブームが不自然に二段折れにしてあるのがわかります。これはあえて生コンの分離が起きやすい悪条件を作り実施しました。まずはブームを通すことができるか?モレステの使用量は7.5ℓ今回は小型ポンプ車(スクイーズ)を使いましたのでホッパーに直接モレステを投入します。次に生コンを投入する際には吸入口に直接砂利だけが入らないように生コンを溜めてから投入します。投入したらボタンを押しポンプ車の最低吐出量で通るまで待つだけ。焦りは禁物です。予定どおり二段折れの箇所ではカラカラと音を立てて粗骨材が分離し先に落ちる音が響きます。それでも、ポンプ車は確実に生コンを押していきます。待つこと数分ブームの先から用意された一輪車の中へピンク色のモレステがこんにちは!使用量が僅かであるため取り除く量も少なく現場での処理も簡単です。次回は配管60メートル通ったのか?リポートしますので次回をお楽しみに!